月別アーカイブ: 2023年10月

半導体のパッケージ基板にガラスを採用

Intelがガラス基板を本格採用へ、2020年代後半から
極めて平滑な表面と、耐熱性熱膨張がシリコンに近いこと、薄型化が進んだこと、および微細加工の技術が進んだことなどガラスの特徴が活用されています。光インターコネクトとの整合性もあります。ムーアの法則が継続できるそうで、とても興味深い話題です。

https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2309/19/news070.html

Analog Discovery

改組に伴って学生実験のテーマを新たに検討中。助教のころに立ち上げたテーマにはプログラミングの要素、linuxに慣れる目的もこめて、ラズパイを積極活用しようと思って嗜好をこらしたが、ラズパイも5世代目に進化した。でもなんか違う。消費電力、価格などもはやお手軽コンピュータとは言えなくなった。むしろファンレスでWindows搭載ののNucBoxの方が破格だったりもする。raspi2,3あたりがよかったな。
 こういった機会がないと自身もカリキュラムも新陳代謝できないので、おそらく学生実験のテーマ設定に関わるのは最後で最高の機会だと思って、物質系の学生実験×DXすべく全身全霊で修行中です。
 しばらく半導体不足が続いて面白そうだと思いながら忘却しかけて、出遅れましたが、最近、興味深々なガジェットがAnalog Discoveryです。オシロ、ファンクションジェネレータ、スペアナ、ネットワークアナライザ・・・教育用のスペックとは言え十分すぎる夢のような構成が手のひらサイズです。こんなのが20年前にあったら良かったのに。
 円安で高めな価格設定になっていますが、いずれ円安が落ち着いてくれることを期待し、少しずつ数を増やしていって、研究室の計測器を併用すれば必要数はしのげそう。インピーダンスアナライザで固体電解質のイオン伝導を評価してみようかと思案中です。

 しかしながら年々マルチメータ―を使ったことがない学生がとても多くなっているのを感じています。マルチメータ―なんて中学の技術で製作する定番品でしたよ。日本では急に半導体人材の教育に力を入れ始めていますが、長い目で児童が興味を持ってくれる工夫をしないといけないだろう。やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、・・・  工学と自然科学は紙・パワポ・他人がやった動画よりも 本人が対面で実演し実験・実習で体験させるほうが大事です。
 自宅で8Kの光造形3Dプリンタ買いました。研究室にある初期型のダビンチと比べて、ずいぶん低価格化とグレードアップが著しいなと感心しました。取り残されずついていかねば。